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男子バスケットボール決勝でフランスのファンがアメリカ選手を追いかけ罵った

2024-08-11

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現地時間8月10日、パリオリンピックの男子バスケットボール決勝で、アメリカ代表がフランス代表を98-87で破り、金メダルを獲得した。しかし、この試合ではカメルーン生まれのバスケットボール選手、ジョエル・エンビードが現場にいた多くのフランス人観客から「ブーイング」を浴び、多くのフランス人が彼を「裏切り者」と怒りを込めて非難した。


パリオリンピックでセルビアと対戦するエンビード(左)


ジョエル・エンビードは、1994年3月16日にカメルーンの首都ヤウンデで生まれた。カメルーン陸軍大佐である父トーマス・エンビードの丁寧な訓練を受け、エンビードは少年の頃から海外でバスケットボールを学ぶことを計画していた。

エンビードは2011年にアメリカン・インターナショナル・スクールに入学しバスケットボール選手としてのキャリアをスタートし、2014年にはナショナル・バスケットボール・リーグ(NBA)に選出され、有名な強豪チーム「フィラデルフィア・セブンティシクサーズ」でプレーした。エンビードはNBAで好成績を収めており、身長2.13メートル、腕の長さ2.26メートルで、NBA最強のインサイドプレーヤーの一人とみなされている。

9日の『USAトゥデイ』の報道によると、エンビードにはNBAでのプレーに加え、オリンピックなどの国際イベントに常に参加する機会があったという。 NBA引退後、バスケットボールフランス代表チームのゼネラルマネージャーを務めたボリス・ディアウ氏によると、エンビードは2021年の会話の中で、フランスチームがオリンピックでプレーする機会を与えてくれるなら喜んで応じるだろうと語ったという。フランス国民となり、フランス代表チームとして国際大会でプレー。

2020年のオリンピック決勝で米国チームに敗れて以来、フランスはオリンピックで米国チームを破ることができるトップチームを構築するために多くの有名なNBAアスリートを招集してきた。多くの交渉を経て、2022年7月、エンビードは元のカメルーン国籍を保持した上でフランス国籍を取得したと発表した。当時、多くのメディアはエンビードがフランス代表としてプレーすれば「アメリカチームは史上最強の相手と対戦することになる」と報じた。

しかし、エンビードが最終的にオリンピックの米国代表チームに加わることを選択したとき、エンビードを帰化させるために多大な労力を費やしたフランス人は、ホームコートで「背中を刺された」と感じた。パリオリンピック中、エンビードは出場するたびにフランスのファンからブーイングを浴び、自分を非難するフランス人に対しても非常に厳しい態度をとり、公の場で「この人たちを死なせろ」と怒ったこともあった。

ニューヨーク・タイムズ紙は9日、エンビードの苦境を報じる際、見出しで「今回のオリンピックバスケットボール決勝はエンビードとフランスのファンの間で争われる」と冗談を飛ばした。


この報道では、最終的にエンビードがフランス代表としてプレーしなかった主な理由は、フランスとカメルーンの緊張関係にあったと述べられている。歴史的に、フランスはカメルーン領土の大部分に対して残忍な植民地支配を実施してきたが、近年では政治的・経済的紛争によりフランスとも対立している。エンビードはためらうことなく母国カメルーン側につくことを選ぶと語った。

エンビードはまた、オリンピックの経験は楽しかったが、むしろカメルーンチームの代表をしたいと述べ、「次のオリンピックはロサンゼルスで開催されるだろう。そのときは、おそらく私は米国チームではなく、カメルーンチームを代表することになるだろう」と語った。

出典:環球時報ニューメディア

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