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WHO、サル痘ワクチン増産要請 世界保健機関は16日、より危険なサル痘株の蔓延を抑制するため、ワクチン製造業者に対し、サル痘ワクチンの増産を要請した。同日、欧州疾病予防管理センターはサル痘伝染のリスクレベルを引き上げた。

WHO報道官のマーガレット・ハリス氏は16日、「より多くのワクチンを入手できるよう、メーカーには生産を増やすことが本当に必要だ」と公に述べた。

フランス通信によると、WHOはサル痘ワクチンを備蓄している国に対し、感染地域にワクチンを寄贈するよう求めている。

国際赤十字・赤新月社連盟の公衆衛生緊急事態担当上級官ブレンウェン・ニコル氏は、ワクチン在庫のほとんどは富裕国にあり、これまでにアフリカ地域に出荷されたワクチンは「大海の一滴にすぎない」と述べた。同氏は、アフリカ大陸全体でサル痘ウイルスの検査、治療法、ワクチンが極めて不足しており、「これらの不足により、地域の流行を予防し制御する能力が著しく妨げられている」と述べた。

サル痘はウイルス性の人獣共通感染症です。ヒトにおけるサル痘感染の初期症状には、発熱、頭痛、筋肉痛、背中の痛み、リンパ節の腫れなどがあり、後に顔や体に広範囲の発疹が現れることがあります。感染してもほとんどの人は数週間以内に回復しますが、中には重篤な症状に陥ったり、死亡する人もいます。

世界保健機関のテドロス事務局長は14日、サル痘の流行は「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」であると発表した。 WHOがサル痘流行に対してこの最高レベルの警報を最後に発令したのは2022年7月で、警報は2023年5月に解除された。